Mon-naka Apartment Terrace

「25m²の住宅の集合」敷地は門前仲町駅から隅田川方面へ5分ほど歩いた場所で、下町ならではの風情を感じる路地や住宅、小さな工場などに囲われるように位置する。
与条件から、「全部を角部屋にする」 「共有部を開放する」「バリエーションをつくる」「共有する壁をつくらない」この4つの手法を用い、”個”から”町”へ生活が溢れるような周辺環境から敷地内で完結するような生活ではなく、全住戸が最大限に外部環境と関係性をもつことで自立する”小さなワンルーム住宅の集合”を作り出すことを考えた。

自立することで、”ひとつの小さな住宅”としての顔を持ち、町と直接的な関係性をもち、その”集合としての建ち方”を目指すものである。

密集地だからこそ、開放性の高い居住域とし、”居住環境”にアプローチを行う建築計画は生活に寄り添い、持続し続ける可変性をもった構造と、個と全体をつなぎ、場をつくり出す設備計画により成立している。
敷地境界まで周辺建物が建ち並ぶような場所における都市にまつわる普遍的な問題に対し、ひとつの形式性をもった解答を導き出した。

Client/ a property company
Location/ Koto-ku, Tokyo
Site area/ 206.51sqm
Built area/ 533.75sqm
Completion date/ April 2019
Structure/ Reinforced concrete , with steel frames,5story
Structure engineer/ Yasushi Moribe
Facility engineer/ Hiroshi Sako
Contractor/ Nagata Kensetsu
Photographer/ Kenta Hasegawa
Staff/ Sou Yamaguchi

クライアント/ 不動産会社
場所/ 東京都江東区門前仲町
敷地面積/ 206.51 ㎡
延床面積/ 533. 75㎡
完成時期/ 2019.04
構造規模/ RC造一部鉄骨造,5階建て
構造設計/ yAt構造設計事務所合同会社 森部康司
設備設計/ 株式会社 建築エネルギー研究所 迫 博司
施工会社/ 永田建設 株式会社
撮影/ 長谷川 健太
担当/ 山口 創