躯体壁がつくる多様な場
2019年4月8日門前仲町で集合住宅をつくる
少し前に遡りますが、この建物の外壁は乾式なので、工程的には先にスラブとコア回りの壁の躯体工事が行われていました。躯体工事を進めてるときに職人さんが躯体壁にもたれかかるように休んでいました。
このとき建物は半外部空間の状態で丁度夏頃の工事だったので日陰をつくる軒下のような場所で休憩していました。コアから少し出ている壁が現場で型枠工事屋さんの昼寝場所や鉄筋屋さんの談笑スペースになっていたり、段ボールがきれいに納まっていたり、いろんな溜まりができていたのを覚えています。工程が進むにつれて外壁工事がはじまり、ここ最近ではキッチンやエアコンが壁に設置され、住まう場所へ整っていきますが、室内化への工事の工程の中でも少しクセのある躯体壁がゆるやかに多様な場所をつくりだしていくのを感じました。住み手によってどんな場所になっていくのか楽しみです。