imbalance engine

お久しぶりです。こんばんは。
原です。

夏が過ぎようとしています(もう過ぎたのか?)
皆さま、どんな夏をお過ごしになったでしょうか?

私の夏は毎年の如く、当たり障りないもので、何かしら20代なりの若さや輝きを振りまくような、そんな活発な素振りを見せることもなく、約やかに終わりを迎えました。

夏は私にとってSF(主に小説)の季節です。夏の暑い日々はどうにも、いつもぐらぐらでふらふらな興味の行き先を、宇宙とか時間とか、その他何だかよくわからない、未来的なものに仕向けるようでして。この欲求の起源は何なのか、客観的な考察から、推測を試みようとするのですが、途中で飽きて、「まぁ、気分的なものだろう。。」と大した結論も出ず、あてどなく色々と読み漁る今現在に至ります。

今年は例年に無く、多くの作品を読んでおり、小松左京にハインライン、オーウェル、イーガン、バチガルピ。どれもこれもが悔しいぐらいに面白く、読み終える度に毎回打ちのめされたような気分になります。

それらを作り出す圧倒的な想像力、構想力は一体全体何処から湧き上がってくるものなのか不思議でなりません。

普段、建築設計をしている私なのですが、「未来を構想する」という点で、SFは何だか近いような、それでいて果てしなく遠く、一緒のようでいて、一緒にしてはいけない、そんな絶対的な距離、隔たりを感じます。「文字」と「カタチ」の話なので、端から全く別物なのですが、、、「虚構」と「現実」と言い換えてもいいですね。

全く違うが故に魅力を感じているのかもしれません。無意識にバランスを取ろうとしているんでしょうね。

それとも自ら崩しているのか…。

photo

日々の生活からでは取り入れる事の出来ない、ある種の「毒」を自ら摂取しているような気分です。

あなたにとっての「毒」は何ですか?
お互い摂り過ぎには注意しましょう。

動き

こんにちは、増田です。

個人的な趣味の話になってしまいますが、山によく登ります。

「山に登る」というとよく「山登りのどのへんが面白いの?」と聞かれます。
これは本当に難しい質問で、登る人の数だけ、答えがあります。

登頂する事に意味があるという人もいれば、美しい景色に出会う事を求めたり、
危険に立ち向かう事で生きる事を実感する…という哲学的な人もいます。

私の答えはといえば、山登りはダンスやバレエのようなものだと思っています。

刻一刻と変わり続ける地形に対し、自分の手足の届く範囲の中で、いかに疲れず、かつ安全に、
そして楽しく、その状況をクリアできるか。
そんな色々な要素が凝縮されて、ある一つの体の動きがそこに現れています。

山登りが上手い人の体の動きは、本当に無駄が無く、その一連の動きに美しささえ感じてしまいます。

木曽駒ヶ岳

建物のカタチを考えるという事は言い換えてみれば、体の動きを考える、と言えるかもしれません。

自分、他人、場所、歴史、時間、ライフスタイル。
様々な要素を引き受けて出来上がる、世界にたった1つの建築空間の中には、同じように、
世界にたった1つの体の動き方…自分だけが踊れるダンスがそこにあるのだと思います。

建築のカタチによって動きが誘発される、あるいは体の動きによって建築のカタチが決まる。

ダンスパートナーのように、建築と住む人が付かず離れずの関係になれたら、
もっと建築が愛おしくなるかもしれませんね。

そんな素敵な関係を目指したいです。

増田

川崎建築

こんにちわ、金沢です。

自分は川崎市出身なのですが、
最近工場夜景クルーズなるものを川崎市が運営していると聞きました。

都心ではあるけど、
東京と横浜に挟まれてるためそこまで大都会感もなく、
むしろそれらを支えるためにあるような川崎。
ある意味脇役・・・

その象徴としての建築が工場だと思います。
夜も大都会を支えるために動き続ける工場。
そんな脇役の輝きが人を魅せるものとなるのは嬉しい限りです。

o0750049912394747555

建築は地域の象徴となりえるか?、社会を変えれるか?
なんて難しいことは分かりませんが、
少なくとも工場で川崎は変わりそうです。

では、金沢

モノを選ぶこと

こんにちは、飯田です。

一人暮らしをするようになってモノを買う機会が一段と増えてきました。
食材から日用品、大型家電や家具。抑えられるところは知恵を振り絞ってコストダウン。
アクセントとしてちょっと頑張って買ったりします。

特に旅先で収集したテキスタイルや小物などは圧倒的な存在感で日常の風景を一新してくれます。

IMG_1142

そのアクセントが生活に馴染んでいくことで、生活のスタンダードが向上していくように思います。
選ぶモノに不思議な二面性を感じます。例えば、とても良い靴を買ったらその人のイメージが変わり、
一方その人は歩き方など姿勢を意識します。

そうやって成長していく、きっかけとなるモノに価値を感じます。

設計の仕事では、モノを選ぶ機会がたくさんあります。
ドアなどに付く金物類から設備といわれる水周りなど。
これらが異なれば、日々の生活の風景も大きく変わってくると思います。

何をコストダウンし、何をアクセントとするか、シーンをイメージする、、
日々の生活を向上していくモノ選びの提案を心がけていきたいものです。

捲るアツミは何処へやら

こんにちは
原です。

電車の中では、小説を読む人、漫画雑誌、参考書を広げている人など、書物に触れている人を多く見かけます。
私も職場までの行き帰り、電車の中での僅かな時間を使って、なるべく読書をする事にしています。

最近は電子端末で何かしら読んでいる人を見かけますね。かくいう私もその1人でして、、

紙の本でないとダメだという人がいますが、私はそうでもなく、電子端末での読書を嗜んでおります。

「情報に触れる」行為の1つとして“読書”を捉えると、紙だろうが液晶だろうが大して差を感じなくなってしまい、モノとしての扱い方の違いも気にならなくなりました。

電子の文字

これを寂しい事と捉えるか、幾分本質的であると捉えるかは各々の価値基準におまかせなのですが、、
(もちろん紙の本も好んで読んでます!)

読書を取り巻く環境に限らず、新しい “なにものか” はいつの間にか生活の中に浸透してきます。その都度、建築自体も色々と対応を迫られているわけなのですが…。

兎にも角にも、利害得失、その有り様を認識した上で、うまく付き合うようにしたいですね。
大切なものを失わないように…。

外身と中身

こんにちは、増田です。

代々木上原から表参道事務所に引っ越してきてから、はや一ヶ月半が経ちました。

表参道は、朝も昼も夜も、お洒落な格好をした人達で溢れています。
いいなあと自然に思える格好から、飛び抜けて奇抜でビックリする様な格好まで、本当に色んな人が居ます。
その中を歩く度に、「自分は浮いていないだろうか」と、今日の自分の服装をじっと見て考えてしまいます。

ファッションというのは本当に難しいですね。

自分が良いと思う服を来て、しかし人からどう見られているかも気にして、
かつ暑さ寒さに適応する機能性も重要で。

色々な要素が凝縮されて一つの格好が出来上がっていると思うと、まじまじと眺めてしまいます。

481

建築にはそれぞれ持ち主がいて、その人がその建築の中で楽しく過ごせるように、建築は設計されます。
でも一歩玄関を出てみると、自分の家もみんなが見ている街の風景の一部、公共のものなんですよね。

建築が建つ事でご近所さんが困る事もあれば、その街の風景が一気に良くなったり、
家の見た目をきっかけにご近所さんと話が弾んだり。

建築が一つ建つだけで、内側も外側も、色々な事が起きます。

自分らしく、それでいて皆にも愛される建築。
建築を考えるのもファッションを考えるのも、似ている部分がありますね。

どちらを考えるにしても、外見と内面、上手く両立したいものです。

増田

いつもと違う顔

こんにちは、金沢です。

自分はよく日常に溶け込んでいるものが、
ふとした瞬間に見せる違う顔にドキッとしてしまうタイプです。

異性の幼馴染を見る目が変わってしまうあの感じです。

毎日のように見かけるコンクリートブロック。
道路からの視線をさえぎるため、崖地をせきとめるため、外で使われ続けてます。

4900fd4ebd3950741bc95fd9efe31b25

外のもの、耐久性がある、毎日見るもの。
このイメージとは逆に住宅の内部のために活かしてみると、
そこには今までとは違う顔のコンクリートブロックがいるような気がします。

外にいるかのようなここちよさ、高い耐震性、日常の落ち着き。

固定観念をとりはらえば、
こんな素敵な顔を見せるコンクリートブロックが現れるような気がしてます。

では 金沢

走ることで見えてくる風景

おはようございます。
毎朝ひた走る、飯田です。

考え疲れた時、実は体力は有り余っているのでは?
という疑問から始まったランニングは習慣となり、はや2年が経とうとしています。
朝走ることは一日のスイッチであり、何かを探してはアンテナを立てている感覚もあります。

特に日の出の時刻には、街の目覚めの姿が見える気がします。
小鳥のさえずりや朝ごはんを作る家事の音、朝練に行く寝ぼけまなこな中学生など、、

他の時間帯と比べより鮮明に、ときに違った物にも見えてくるのが私の毎朝です。
梅雨であるこの時期、雨が上がったのを見計らい走ることも気持ちの良いものです。

アジサイの咲く雨上がりの風景、、

アジサイ

さて、走るか、、

飯田

あの日の街とその距離と

こんばんは 原 です。

ここのところ雨の日が多いですね…。梅雨なので仕方ないのですが…。

雨音を聞くと、以前住んでいた金沢の街を思い出します。

灰色に濁った空が印象的な北陸にあるその街は、事あるごとに雨が降り、冬は湿ったべちょべちょの雪が邪魔で仕方なく、出歩くのが億劫になる程でした。

必然的に人に会わない事が多くなり、ぼーっと一人で何かを考える時間が増えていきました。
逐一ぼやーっとしてしまう癖はきっとこの時についたに違いありません。

「耐え忍ぶ」 そんな感覚で住んでいたそんな街も、離れてみると素敵なものに溢れている贅沢な場所だったのだと、今更ながら思ってみたりしています。
二本の川の澄んだ流れも、高く伸びる松の孤独な姿も、妙に明るく静かな雪の夜も、待ち焦がれた冬の終わりも…。
ふとした瞬間に思い出すのはいつも、あの日、あの場所、あの光景です。

skitch

場所が人に残すものは多大ですね。

一つ目、二つ目の故郷、そして今在る場所、三つの微妙な距離、隔たりの中に自分の有り様を見るような気がします。

“故郷は遠きにありて思ふもの”

あなたは“故郷”に何を見ていますか?

時間

初めまして、増田です。

今年の春から、スタッフとして建築設計に携わらさせてもらっています。
どうぞよろしくお願いします。

働き始めると、時間の流れを意識する瞬間がたくさんあります。

電車を待っている時、納期に追われている時、集中して作業をしている時。

一定に流れているはずなのに、長く感じて得したり、あっという間に感じて焦ったり。
その感じ方は、身を置く状況によって様々です。

でも損得に関わらず、時間の流れを感じる瞬間は、
私達の生活をとても豊かで濃厚なものに感じさせてくれている気がします。

あかり

では、目に見えない時間というものを、どうやって感じ取っているのでしょう。

その昔、とある建築家は言いました。

「人が時間を感じるという事は、何かそれと共に変化する媒体を介して感じるという、相対的なものである。」
媒体…うーん難しい事言いますね。

私達の身の回りにあるもので言い例えると、
時計の針の動き、定期的になる学校のチャイム、電車の往来、ドラマの始まりと終わり、などなど。
実はそこら中にころがっています。

太陽の光もそうかもしれません。

24時間365日変化し続ける太陽の光を上手く取り入れた建物は、
ただ部屋が明るいというだけでなく、
時間の流れもドラマチックに感じさせてくれるのかもしれません。

毎日、毎時間、毎分、毎秒、少しづつ表情が移ろう建築。

そんな飽きない建築がつくれたらいいなと思います。

増田

線と線、その間、その他諸々

お久しぶりです。原です。

図面と泥沼の格闘戦を繰り広げている間に、思いの外時間が経ってしまいました。

申し訳ありません。

引っ越しから3週が経ち、大分表参道の雰囲気にも慣れ始めています。事務所内の人数も増え、賑やかになってまいりました。

これからが楽しみです。

図面を描いていると、線一本一本、記した文字の大事さに気が付きます。

その幅、長さ、間隔が人と建築物の関わり方を決定するのかと思うと変な気分になってきます。少し怖いです。

Evernote Camera Roll 20140617 213126

図に文字が載っかっているのか、文字に図が載っかっているのか…。

うむむ…。あらぬ方向に話が飛びそうです。

ともあれ、共通言語としての「図面」

ちゃんとものにしていきたいですね。

共有の在り方

こんにちわ、金沢です。

 

最近何かを共有することについて考えてます。

 

家や車、フェイスブックのシェア、ワールドカップの雰囲気だとか・・・

なにかを共有する機会って多いですよね。

 

建築だとシェアハウスが流行りつつありますが、

マンションなんかも建物自体やエントランスなんかは共有ですよね。

 

 

シェアハウスのように大きなシェアでもなく、

マンションのように小さなシェアでもなく、

初対面でも仲良い同士でも心地よいような関係性。

 

そんな人の関係性を、

ただのものである建築で生み出してみたいです。

 

FxCam_1400377952047

 

金沢

ニュー事務所

こんにちわ、金沢です。

 

newsでもお伝えしたとおり、

このたび事務所を表参道へとお引越ししました。

〒150-0001
東京都渋谷区神宮前4-19-6-2F
TEL 03-6804-6854   FAX 03-6721-1147

 

DSCN7565

 

まだ、引っ越したばかりでなれない点が多々あります。

それも、新居というものの特権だと思って少し困りながらも、楽しんでいるふしもあります。

 

ちょっと話がとぶのですが、

こんな新居で味わえる感覚というのはいつまで続いてくれるのでしょうか?

慣れたら終わりだから2週間くらいでしょうか・・・

ちょっとさみしい気もします。

 

いつまでも新居感覚の建築。

そんな設計にもいつかチャレンジしてみたいです。

 

では 金沢

 

 

さらば、上原よ!

こんにちは、原です。

 

突然に感じるかもしれませんが、篠崎弘之建築設計事務所は表参道へと引っ越します。

せっかく慣れた環境も、明日でさよならです。

今、山積みのダンボールに囲まれて、このブログを書いている訳なのですが、、なかなかの圧迫感です(汗

photo

図面やら模型やらが思い出と一緒にいっぱい詰まってます。

代々木上原は、生活の気配があり、穏やかな雰囲気がして、結構好きになりかけていたのですが、、

仕方がありません。

次の場所が今以上にのびのび仕事のできる快適な環境であることを願うばかりです。

表参道でお会いしましょう。では。

 

植物と建築の共生

こんにちわ、金沢です。

 

わたくしごとなんですが、最近観葉植物を買いたいなぁと思いまして・・・

ベタですけどやっぱり、植物のふにゃふにゃーとした、あの自由気ままな形を見てると癒されますよね。

 

でも考えてみると、それは鉢だとか動かないものが近くにあるから、

植物のその形が際立っている気もしています。

FxCam_1400287429353

 

建築も動かないものなので、うまいこと植物の自由気ままな形を際立たせたいと思います。

あわよくば逆の発想で植物が建築のよさを際立たせることも狙いつつ。

 

では

金沢

BLOG

RECENT ENTRY

CATEGORY

ARCHIVE