都市のイメージ
2014年12月7日カテゴリー名
こんにちは、増田です。
久々の更新になってしまいました。
バタバタと忙しくしている間に、あっという間に12月です。
クリスマスが近いこともあり、表参道では毎晩イルミネーションの試点灯が行われています。
ピカピカの並木道はやはり綺麗です。
そういえば表参道の通りには、看板の明かりがとても少ないんですよね。
だからイルミネーションも、尚更キレイに見えるのでしょうか。
街としても、中の様子が分かるショーウィンドウがたくさんあるので、看板はあまり必要なさそうです。
表参道と比べると、隣町の渋谷はものすごい看板の量です。
看板といえば、景観に悪いとか、装飾的とか、商業的とか、
ネガティブなイメージを持たれることが多い気がします。
しかし渋谷という街では、その看板が「渋谷らしさ」を生む重要な要素であるような気がしています。
建築が数十年という長い期間で残るのに比べ、看板は数日、早ければ数時間で張り替えられます。
街中を埋め尽くし、次々に張り替えられ、どんどん風景を変えていく看板。
炭酸水の広告だったところに、翌日は芸能人が貼られる、という脈絡の無さ。
そんな光景はネガティブというよりむしろ、
エネルギッシュさ、あらゆる物事や活動を受け入れる懐の深さなど、
建築だけでは作れない魅力や表情を生んでいるような気がします。
普段ネガティブに捉えてしまっている街の要素が、
実はその街の魅力や「らしさ」をつくっている重要な存在になっているのかもしれません。
そんな風にいつも過ごしている街を見直してみると、また違った風景に感じるかもしれませんね。
増田